四聖獣史
第八章- 出発

原作&著作:HELLO
「よいしょっと」

玄武村の復興作業が行われている。

「ほぼ、元の形になってきたのう」

子瑠須の攻撃により1/3ほど崩壊していた玄武村だったが、今はもうほとんどもとの形を取り戻していた。

「救世主様、そろそろ休憩なさっては?」

「おいら、くたくらだー!」

そうは見えない虎太郎。

「そうじゃろう、そうじゃろう。ささ、わしの家へお入りなされ」

村長に促せるまま、村長の家へと入っていった。

「なあ、そろそろ、この村を出ていかねえか?」

3人はその言葉に驚く。

「え・・・何で?」

「この世界をすくうためには、ここにとどまってたってしょうがないんだぜ?」

「・・・」

「せめて、村が復興するのを待ちましょう」

「そうだな!」

龍彦は焦っていた。

(何か変な胸騒ぎがする―大変なことにならなければいいけど・・・)

―次の日―

「やりましたぞ!!村が、村がもどってきたー!!」

「救世主様のおかげだ!」

「ホントだわ!!」

ついに、玄武村が復興した。村中喜びの顔であふれている。

「よし!」

龍彦は何か決心したような顔をしていた。

「じいさん、ちょっと話があるんだ・・・」

「なんでしょうな?」

「・・・俺たちは―もうここを出ようと思っている・・・」

「え・・・今なんと・・・?!」

「俺たちはいつまでも、ここにとどまっているわけにはいかない―世界が、こうしている間にも、どんどん征服されているんじゃないかと思って・・・」

「そう、でしたか・・・」

村長は少しためらった。しかし、

「わかりました!では、早速準備をいたしましょう」

「ありがとう!じいさん!」

こうして、龍彦達の世界を救うたびが始まる―

― 一方―

「フフフ。最近、四聖獣が復活したなどと言う噂を聞いたからには、ワシが殺らなければな」

男はせっせと準備をしている。

「さあ来い!四聖獣どもよ!!」

男は嫌やかな笑を浮かべている。

―玄武村―

「救世主様たちの無事を祈っておりますぞ!」

「がんばってきてください!」

「世界を救ってくだされ!!」

村中から歓声が上がる。

「よおし!行くか!!」

「うん!!」

こうして、龍彦たちの新たなる出発が始まる。
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あとがきメッセージ + キャラクター紹介!!――
 緊急臨時メルアド作りました!!
 最優秀賞を頂いてしまったからには、みなさんのご期待にお応えせねば!
 時間が限られていますんで、まあ、ちょこちょこおくらせて頂きますね。
 玄武村復興したましたよ〜。なんとか!って感じでしょうね・・・
投稿:2002/11/1 20:10   公開:2002/11/1 21:05
編集後記――
 お久しぶりのご投稿です。とうとう旅が始まります!
 今後の旅、そして丑次の登場、気になります! ^ ^
     by 由永 2002/10/24