四聖獣史
第三章- 未知なる世界

原作&著作:HELLO
「ぅ、う〜ん・・・」

―龍彦が目を覚ます―

「!?」

目の前には青い龍がいる・・・

『そのたが我の選ばれし者か・・・』

青い龍はそう言って見る見る小さくなり、腕輪になった。

(なんだろう・・・今のは・・・)

龍彦は腕輪を観察してみることにした。

「別に、変ったところはないな・・・龍が彫られてるぐらいだ・・・」

しかし、その腕輪はやっぱり違っていた・・・

『―我はそなたの腕にはめよ―』

「!! 喋った・・・?」

そう、喋ったのである。

龍彦は、その言葉に促され、はめてみることにした。

『ビカッ!』

一瞬光っただけで、特に何も起こらなかった。

「・・・今のが、青龍・・・?」



次の瞬間、後ろが光ったのがわかった。

「! まさか!」

案の定、他の三人の腕にも、龍彦と同じような腕輪があり、それぞれに、朱雀、玄武、白虎が彫られていた。

「・・・本当だったんだ・・・」

「これからどうするのかしら・・・」

「ひゃっほー!!格好良い腕輪だぜー!!」

一人浮かれる虎太郎―

「・・・浮かれてる場合じゃなさそうだぜ・・・」

『ガサッ!』

茂みの向こうから変な生物が現れた。

「ね、ネズミ・・・?」

「いや、ネズミにしては大きいし、牙が・・・」

『ザザッ!』

今度は反対側の茂みから音がしてきたではないか。

「挟み撃ち・・・?!」

しかし、反対側から出てきたのは、一人の老人だった。

「! おぬしら、ここで何しちょる?!」

「え、え〜っと。」

『キキーッ!!』

老人と話をしている間に、ネズミらしき生物が襲ってきた。

「む! 水術(すいのじゅつ)!」

地面から、水が湧きあがる。ネズミらしき生物は水で押しつぶされてしまった。

「スゲェ・・・」

「さ!ここは下がっていなさい!」

「スゲェ!スゲェ!じいさん、どうやったんだ?!」

興奮状態の虎太郎。

「これ!下がっておれ!」

『キーキーッ!!』

ネズミらしき生物が虎太郎に襲いかかる。

「ヒャッ!?」





『ドカッ』





「・・・あれ?おいら、何ともない?」

虎太郎は無事だった。・・・しかし・・・

「!? じいさん!!!」

そう、老人は虎太郎をかばったのだった―
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あとがきメッセージ + キャラクター紹介!!――
 はしゃぎすぎだよ、虎太郎…(そういう設定にしたのはおまえだって)
 謎の老人さんが登場しましたね。彼は次の話の鍵となる人物となるでしょう(多分)
 敵キャラ考えるのって難しいんですよねぇ。
 とりあえず、ある程度の構想は練っております。
 まだまだ第三話!話の向上はこれからです!お見逃し無く♪
投稿:2002/10/18 23:46   公開:2002/10/19 01:40
編集後記――
 あのね、私のような者が言っていいのかわからないんだけど、この四聖獣史、
 メッチャ楽しみなんです〜!!さぁ、第三話です。新キャラ、老人が登場。
 彼は無事なのか!?そしてこのネズミはいったい!?
     by.由永 2002/10/19