時は現代――この話はある少年が一つの蔵書を見つけることから始まる・・・
 

四聖獣史
第一章- 四聖獣史

原作&著作:HELLO

「ゲホッ!煙!」

この少年―――青木龍彦―――は、祖父宅の蔵から、ある一冊の古い本を見つけた。

「これこれ。じいちゃんが言ってた”四聖獣史”だ!」

龍彦は小学五年生。サッカーをはじめとし、スポーツが得意であった。

「へ〜、古いねぇ」

彼は龍彦の友人、玄鎧武生。彼のようにスポーツが得意ではないが、頭の良さなら誰にも負けなかった。

「表紙になんか書いてある。何だろ、読みづらいなぁ・・・」

「貸してくれる?ん〜っと・・・」

表紙には、こう書いてあった。

 
この本開かれるとき、四聖獣現れん
 

「四聖獣?」

「方角を守ってる聖獣のことかなぁ。本で読んだことがあるんだ」

「ふ〜ん、どんなのだ?」

「えっと確か、北が玄武、南が朱雀、東が青龍、そして、西が白虎だよ」

「・・・この本を開くと、その四聖獣が出てくるのか・・・?」

「表紙によれば、だけど・・・」

「・・・」

二人は黙ってしまった。

この本はいったい何なのか、そして、開くと出てくる四聖獣とは―――

「とにかく、開いてみようぜ」

「うん・・・・・・」

二人の心拍数が高まってゆく・・・・・・



「こりゃあ!!龍彦ぉ!!!」

「じ、じいちゃん!!」

本を開きかけたとたん、龍彦の祖父が現れた。

「あれほど勝手に蔵には入っちゃいかんと言ったろう!」

「こ、こんにちは〜・・・・」

「おお、武生君こんにちは」

「今のうちに!」

龍彦はぱっと武生の腕をつかむと、そのまま蔵を出ていき、自分の家へと向かった。

――四聖獣史を持って――

「まったく・・・龍彦め、何を探しとったんじゃか・・・」

どうやら四聖獣史がないことには気づいていないようだ。



――龍彦の家――

「たっちゃん、持ってきて良かったの?」

「いいさ!じいちゃん、ああ見えてもボケがすすんできてるんだ」

「そ、そうなの・・・」

「さて、この本はどうしたもんかな・・・」

「う〜ん・・・今開くのは危険かなぁ・・・」

「そうかぁ・・・」

「あれ?もうこんな時間!?僕、塾あるんだ!帰らなきゃ!」

「あ、そうか。それじゃ、この本は明日、学校に持ってくわ」

「わかった。じゃあね!また明日」

「じゃあな!」

バタン・・・  パタパタパタ「おばさん、さようならぁ」

「四聖獣史、か・・・」



――四聖獣史とであった龍彦――

――この本の正体とは――

――そして、四聖獣が現れるとは――
 
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あとがきメッセージ――
 はっきり言って、自分でもこの先どうなっていくのかわかりません・・・。
 彼らが行くがままに任せようじゃありませんか。(笑)
 旅立ちは始まったばかりですよ♪
投稿:2002/10/13 23:54   公開:2002/10/14 01:00
編集後記――
 HELLOさんの初投稿作品です。…すごいこの後が気になるんですが…。
 楽しみに待ちましょう〜!!
 私がちょっと表示形式を一部編集させていただきました。ずれてしまいますので。
     by.由永 2002/10/14